【第6回】家を支える岩盤を作る!「ベースコンクリート打設」の技術
こんにちは!塚原基礎工業です。
前回の第5回では、基礎の骨組みである「鉄筋組み(配筋)」についてお話ししました。
鉄筋が美しく組み上がったその上から、いよいよ生コンクリートを流し込む**「ベースコンクリート打設」**の工程です。
この工程は、一度始めたら途中で止めることができません。
生コンは生き物であり、刻一刻と固まっていくからです。
この限られた時間の中で、いかに「隙なく、強く」仕上げるか。そこに職人のチームワークと技術が凝縮されています。

■ポイント1:空気を抜いて密実にする「バイブレーター」の腕前
コンクリートを流し込む際、ただドロドロと流すだけでは内部に気泡(空気の穴)が残ってしまいます。
この気泡が残ると、コンクリートの強度が落ちるだけでなく、後から水が浸入して鉄筋をサビさせる原因になります。
そこで登場するのが**「バイブレーター(振動機)」**です。
これをコンクリートの中に差し込み、振動を与えることで、隅々までコンクリートを行き渡らせ、気泡を表面に追い出します。
💡ここがプロの見極め所!
良い職人は、バイブレーターを「ただ突っ込む」ことはしません。コンクリートが流れ込む様子を見極めながら、気泡がプクプクと浮き上がってくるタイミングを逃さず、かつ振動を与えすぎて骨材とセメントを分離させない絶妙な加減で操作します。
現場を見学した際、機械的な作業ではなく、コンクリートと「対話」するように丁寧に振動をかけている職人がいれば、間違いなく信頼できる現場です。

■ポイント2:強度を左右する「打設のスピード(コールドジョイントの防止)」
生コンは、時間が経つと先に流した部分から固まり始めます。
もし、固まり始めたコンクリートに新しいコンクリートを継ぎ足すと、境目に強度の低い線(コールドジョイント)ができてしまいます。
これを防ぐためには、「常に新しい生コンが打たれている状態」を保ち、一気に流して仕上げるスピードと連携が必要です。
💡良い現場の特徴
現場が「ダラダラ」していないこと。
ミキサー車の入れ替え、ポンプ車の操作、作業する職人が、まるで一つの生き物のように連携して動いています。
現場に到着したとき、職人たちが緊張感を持ちつつも、お互いに声を掛け合ってリズム良く動いているように見えたら、良いチームの証拠です。

■ポイント3:ベースコンクリート天端の水平
ベースコンクリートの表面を平らに均す作業を「トンボ(均し道具)」などを使って行いますが、ここで重要なのが**「水平の精度」**です。
どれだけ綺麗に見えても、基礎全体の水平が取れていなければ、その上に建てる建物の柱や壁に歪みが生じてしまいます。
💡ここがプロの見極め所!
良い職人は、必ず高さを細かく確認しながら作業します。
当社の場合は、水平よりも若干中心を高くし、水抜きの穴に向かって勾配をとることにより、施工中に雨が降っても水溜りが出来にくい基礎になるように心がけております。
こうすることで、大工さんが土台を伏せる際に雨水を出すという作業を減らしています。
■まとめ:その日の天候さえも味方にする、それがプロの仕事
コンクリート打設は、天候にも大きく左右されます。
打設中に雨が降れば水分量が増えて強度に影響がでる可能性があるため、延期する判断も必要です。
「多少の雨なら大丈夫だろう」と無理やり進めるのではなく、「最高の結果が出せる日」を選ぶ勇気を持っているかどうかも、良い会社の見極めポイントの一つです。
当社では、打設当日の気象予報はもちろん、生コンの温度や硬さ(スランプ値)まで徹底管理しています。
「見えない下地」の強さが、何十年先も変わらない家の安心を守る。
そう信じて、私たちは一日を全力で打ち込んでいます。